塾ブログ(教室ブログ)を書く時のポイント2つ

塾講師サポ

教室運営に携わる皆さん、毎日の業務お疲れ様です。
その業務のかなでも『宣伝活動』っていろいろあって大変ですよね。

・春は新規入塾生募集
・夏は夏期講習の受講生募集
・秋は受験直前の受験生の最後の募集
・冬は次年度に向けた宣伝活動の見直しと準備

まぁ、これ以外にも宣伝活動(募集活動)は多々ありますが・・・。
最近は新聞の折り込み広告もそれほどHITがなく、○○ナビなどのネット媒体に広告を出して募集活動をしている、という塾も増えています。
更には、自塾(自教室)のホームページにブログを設置して集客活動をしている塾も増えてきていますね。

そこで今回の内容は

塾ブログ(教室ブログ)を書く時のポイント

を私の経験を踏まえて皆さんにお伝えしたいと思います。

まずブログを書く前にちょっと考えていただきたいことがあります。
それは・・・

1:何を伝えたいのか。
2:誰に伝えたいのか。

以上の2点です。
よく書く内容がないのでブログが書けない、という教室長にお目にかかります。
実際に教室勤めをしているときに同僚の教室長からそのような悩みを聞いたこともありました。
そんな時には「誰に向けて書くのかを考えてみたら?」と提案したこともありました。
その時の経験を今回お伝えしたいと思います。

1:何を伝えたいのか。

何を伝えたいのか、と言っても、書きたいことは何やら山のようにあるのにうまくまとまらない、みたいな相談を受けることもありました。
『うまくまとまらない』
だったら項目別に考えてみたらどう?
と言って3つほど提案してみました。

1:教室のお知らせ

ここは『お知らせだけ』をする項目にします。
例えば、
「●月△日に期末テスト対策授業を行います。」
「△月□日から講習会を始めます。申し込み始めました!
のような感じですね。
広告をPDFに変換して掲載するのもいいでしょうね。
とにかく『宣伝』だけします。

<やっちゃいけないこと>

宣伝なのに授業の様子やテスト結果などを織り交ぜて書くことはやめましょう。
理由は、宣伝している内容が『かすむ』からです。
どうしても試験結果などを織り交ぜて書きたいのであれば、別のページにテスト結果を記述して『詳しくはそのページをご覧ください』みたいなリンク記事にした方がいいです。

2:試験・テストの結果

試験が終わって1週間後には自教室に通っている塾生の成績はどうだったのか、是非教室ブログにアップしましょう。

<書き方のNGポイント>

試験・テスト結果を書く時には以下の点に注意してください。

・生徒名は書かないこと

「名前がダメならイニシャルならいいだろう」
敢えてグレー判断しますが、個人が特定できる情報は違法になるので無難に行くならイニシャルも避けるべきでしょう。
全く関係のないAくん、Bさんみたいに特定できないようにしましょう。

・学校名もできれば書かないほうがいい

固有名詞は基本的に肖像権などの法律に触れるので避けて通るのが良いです。
イニシャルもできれば避けましょう。
個人が特定できる情報が個人情報になるので生徒名や学校名の二つの項目は非常にデリケートな内容ですから気を付けてください。

・他人と比較するような書き方はしてはいけない

同じ学校の同学年の受講生と点数比較するような書き方はいけません。
さらに兄弟塾生と比べるのもダメです。
比べてもいいのは『過去の自分』だけです。
(例)
中間テスト300点→期末テスト350点で『50点アップ!!』
数学のテスト:前回54点→今回78点で『24点アップ!!』

・学校の平均点と比べてもダメ

学校の平均点を記載した時点でその学校を特定しようとする輩が現れます。
学校に迷惑が掛かりますので絶対にやめてください。

まだほかにもNGがありますがこれらを除外して書こうとすると本当に過去の自分との対比くらいしかないと思います。
ここでも記事が『かすむ』ことがないように、他の項目とは分けてください。
テスト結果のコーナーはあくまでも結果だけを掲載することがポイントです。
この生徒のテスト勉強の様子などを合わせて載せたいのであれば「授業風景・様子」のコーナーで詳しく説明してあげましょう。
その時に必ずリンクを設けて別ページに掲載してください。

3:授業風景・様子の発信

この項目は、「テストの結果」などと一緒に載せたいところですが、そうするとテスト結果も授業風景もかすんでしまいます。

<この項目の運用例>

試験・テスト結果ページにテスト結果を記載します。
その結果の下に学習の様子を記載したページへのリンクを貼ります。
(例)
M中学校2年A君
1学期中間テスト5教科327点→1学期期末テスト401点『74点アップ!』
A君の勉強の様子はこちらからご覧ください。→<リンク>

<書き方のNGポイント>

ここも「固有名詞」になるものはなるべく避けた方がいいです。

・教材名
・文房具名
・所持品名

など何気なしに使っている固有名詞をうっかり使わないようにしてください。
ちなみに「ボンド」も商標登録されていますので「接着剤」にしてくださいよ(笑)。
ただし、自社商品』であれば大いに名前を使ってください

それから『あまり細かい描写にしないこと』も挙げておきます。
細かく書きてしまうとポイントがずれてしまうことが多々あります。
『A君の点数が上がったポイントは何なのか』
これが明確に伝わるように書いていくことがポイントです。
点数の上がった生徒がたくさんいればこれだけで2~3日に1度ペースでもブログは書けるでしょう。

<テストで点数の上がった生徒が少ないという方へ>

塾運営にもかかわる話になるのでここでは込み入った話は避けますが、私はブレない信念として『練習すれば必ず上手になる』を常に念頭に置いて生徒の学習指導をしています。
練習しない生徒は点数が上がるはずがないです。
この信念の話は別のコーナーでご紹介します。
とにかく点数アップ、もしくは80点以上を生徒が得点できるように指導しましょう。

2:誰に伝えたいのか。

書く内容が決まったら次は『だれにその情報を伝えたいのか』です。
たまに塾ブログを読んでいて生徒に向けてテスト勉強の仕方を説明しているかと思っていたら、突然保護者向けの内容に変わっていた、なんてことがあります。
これも書いている内容がかすむ原因になります。

書く内容を決めたら以下4項目に分けて書き方を工夫してください。

1:塾を探している保護者に向けて

ここは通塾している、していないにかかわらず、「塾探しをしている」保護者宛てに見てもらいたいことを書きます。
試験・テスト結果は必須情報でしょう。
また教室の雰囲気がわかるような記述も必要ですね。
結局、教室ブログを書く理由はこの「塾探しをしている保護者」に向けて発信しているようなものでしょうね。
だからこそ書き方に気を遣うわけです。

2:塾を探している中学生・高校生

ここは通塾している、していないにかかわらず、「塾探しをしている」中学生・高校生宛てに見てもらいたいことを書きます。
「教室の雰囲気」がわかるようなブログは必須です。
テストの点数アップ情報の公開や塾生の学習の様子などのブログはこの層にも響くはずです。

さらに高校生は「プロ」が教えてくれるのか否か、が重要です。
高校生の通塾ニーズは今後も増えると予想されます。
高校生指導のできる先生がいるのかどうかも塾選びのポイントになりそうです。

3:塾生保護者宛て

ここは完全に塾生保護者宛ての無いようになります。
ただこれに関しては私も疑問があります。
わざわざ塾生保護者宛ての内容を全国放送にする必要があるのか?
こういう内容は塾生専用のメーリングシステムを使って閲覧できるようにした方がいいです。

最近は入室退室をメールでお知らせするシステムを導入している塾も多いです。
このシステムに塾生保護者宛てのメールを送れるシステムが組み込まれている場合が多いのです。
個人塾でそのようなシステムを導入していないのであればPC版LINEを導入することもご検討ください。

ただし緊急を要するような情報は塾生用メーリングシステムとホームページでの情報伝達は必要です。
例えば台風の時です。
警報が発令されていても塾から休校かどうかの連絡が来なければ塾の電話が鳴りやまない状態になります。
こういう時は早急に塾の決定をお知らせするために塾生用メーリングシステムとホームページでの情報伝達を行うのが良いでしょう。
なお、休校以外の情報は公開する必要はないでしょう。
授業振替はどうなるのか、料金はどうなるのか、など気になる保護者様も少なくないですが、「後日お知らせを配布します(お知らせを送信します)」という対応をしましょう。

4:塾生宛て

塾生に当てた連絡も塾生保護者あて連絡と同じですね。
わざわざホームページで全国放送にする必要はないでしょう。

20年前は保護者へ連絡すれば事が済むみたいなところがありました。
最近は子どもも情報端末(スマホなど)を携帯するようになりましたので、より情報を早く伝達するためにメーリングリストに塾生のアドレスも登録することをお勧めします。

塾生保護者・塾生宛てのメール送付に関してはまた別の項目でお話しします。

3:まとめ

さて本日のまとめになります。
塾ブログ(教室ブログ)の書き方のポイント

1:何を伝えたいのか。

1:教室のお知らせ
2:試験・テストの結果
3:授業風景・様子の発信

これ以外にも情報発信したい項目があると思いますが、項目はできるだけ少なくした方がまとめやすくなります。
慣れてくるまでは上記3項目くらいを目途で情報発信してみてください。

2:誰に伝えたいのか。

1:塾を探している保護者に向けて
2:塾を探している中学生・高校生
3:塾生保護者宛て
4:塾生宛て

塾生保護者宛て・塾生宛ての連絡をホームページで全国アナウンスする必要は無いですが、緊急を要する連絡はホームページでも閲覧できるようにした方がいいでしょう。

皆様の塾が受講生たちの歓喜に溢れた塾になることをお祈りしております。

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