「第一志望校に合格させます!」~【二月の勝者】を見て思ったこと~

塾講師サポ

何も知らないというのは本当に恐ろしいもんなんですね。
今回日本テレビ系で放送開始された【二月の勝者】というドラマを見ていて実際に塾現場にいる人間として深く考えさせられることもあったし、実際に塾現場にいる特にアルバイトの講師やこれからアルバイト講師を目指そうとしている人たちへの「教訓」になればと思ってブログを書くことにしました。

それよりも、このドラマの原作はコミックで出版されていたんですね。これが知らなかったということです。

高瀬志帆による日本の漫画。『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2018年1号から連載されている。2021年10月時点で累計発行部数は200万部を突破している。
(Wikipediaより引用)

こんな漫画があったとは・・・。

誰が監修しているのかとか気になるところなんですが、今日はこの本のレビューではなくて、実際のところどうなの?という内容について書きます。

「第一志望校」の定義

私も昔は「第一志望校合格目指して一緒に頑張りましょう!」と言ってよく勧誘したもんです。でも第一志望校って一体どこなの?という疑問がありました。結論を先に書いてしまうと、昔、勤めていた中学受験専門塾で初めて知ったのですが、「願書を出した学校が第一志望校」だそうです。

えぇ~!?本気で言ってる?

って感じでしょうか?でもこれが塾業界のある種常識です。願書を出した学校に絶対に合格させるから第一志望校合格率98%とか99%とかチラシに載せられるんです。しかも、この子はこの学校だと絶対に合格できないと判断したらうま~く言いなだめて第一志望校を変更します。
子ども本人も不合格になることを嫌がりますから意外とすんなり変更が決まります。

入学当初に受講生が話している学校は志望校ではない!

先生、オレ、○○学校目指すわ!

こういう話が教室で飛び交うのは非常に良いことだと思いますが、講師はこれを真に受けて宿題を増やしたり、厳しい指導を行ってはいけません。
私感になりますが、こういう話をしてくるのは、小学生なら下位クラスの生徒が多いです。中学生でも上位高校を目指す受講生からこんな話を聞くことはめったにないです。

逆にこんな話をしてきた受講生に対して行うべき指導は・・・

そうか、だったら宿題忘れました、とか、理由もなく遅刻しました、っていうのから直した方がええなあ。

と私は言っています。まず君が真摯に向き合うべきことに目を向けさせるようにしています。
上位校を受験する受講生たちは、林修氏の言葉を借りるなら「想像以上にやっています!」
だから合格できる力を身につけることができるんですね。

ココでの結論は、受講生が出願していない状況で「○○学校を目指す!」と話しているのはあくまでも「目標校」であって「志望校」ではない、ということ。これを頭の中に入れておいて、口にはしない、というのが暗黙のルールみたいなものになっています。

志望校のまとめ

・志望校とは、願書を出した学校のことを志望校という。
・受講生が○○学校を目指す、と言っているのは「目標校」であって「志望校」ではない。
・このことは口が裂けても受講生や保護者に面と向かって言ってはいけない。

これが塾のある種の常道です。
この記事を読んで猛反論する塾関係者もいるかもしれません。
「何を言っている!子どもが目指す学校こそが第一志望校だ!」
という塾関係者も今なおいらっしゃることは私もわかっていてあえてこのように書いています。

個別指導塾で中学受験指導を受けている小学生は、これらの意図とはちょっと変わってきます。

・普通に帰宅後近所の友達と遊んでいる。
・普通に習い事感覚で受験指導を受けている。
・何より子どもの意思を尊重している。

最近の傾向としてこのような話をよく聞きます。
またこのような場合、難関校を受験するという希望を持たれた方はほぼないです。
だからというわけではないのですが、大学生アルバイトでも指導できるような案件であると言えるのです。ただ親はこのような状況を聞くと不安でたまらんと思いますがね。

くれぐれも子どもの話で出てきた学校が志望校と勘違いしないでください。

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