塾講師のアルバイトで身に着く2つのスキル

講師バイトサポ

塾講師のアルバイトに興味を持たれた皆さん、
はじめまして。
大阪で25年塾産業に従事してきたおじさんです。
塾のアルバイトを始める前に、皆さんに是非知っておいてほしいことがあります。

今日の話は、

塾のアルバイトで身に着く2つのスキル

です。別にアルバイトでスキルなんて期待していないよ、という人はこの先、読んでも時間の無駄ですから、お探しのサイトを再検索された方が賢明です。

へぇ~、どんなスキルが身に付くんだろう?
と興味を持たれた方は是非読み進めてください。

では、 Here we go !

コミュニケーション能力

一つ目はコミュニケーション能力が身に着くという話です。どのような面でこのスキルが身に着くのか状況ごとに抑えてみましょう。

教室長との会話

生徒の指導をする前に、生徒の状況などの情報集が必要です。これは教室長の能力にもよりけりですが、きちんとした指導を行うのであれば、事前の情報伝達のやり取りは必須です。この時に、目上の人とのコミュニケーションを行うわけですから、コミュニケーション能力だけではなく、ビジネスマナーも多少なりとも身に付きます。

また生徒の保護者と話をする機会も少なからずあります。教室長が不在の時には多少の電話対応もしなければなりません(電話や保護者対応に関しては塾次第)。これらはコミュニケーションだけでなくビジネスマナーも求められます。

生徒の指導

生徒の指導では、子どもとの会話、という非常に難しいコミュニケーション能力が問われます。子どもだけどお客さんです。どのように接したらいいのかわからない、という方もいらっしゃいました。

・先生らしい話し方でいいんじゃないの?
・普通でいいんじゃないの?

その普通がどういう基準なのかがわかりにくいのです。ただ大学生と中学生ではさほど年齢差が無いので、改まった話し方をすることは帰って距離感を広げることになりかねません。

それで私が学生の先生に研修の時によく話していたのは

関西版、戸川先生

を目指してください、です。だれ?戸川先生!?わかりませんか?フジテレビ系で放送されているアニメ「ちびまる子ちゃん」に登場するまるちゃんの担任の先生です。ただしあの喋りをそのまま完コピせよと言っているのではなくて、例えば
「それはよくないですね。」
を、関西弁に変換して
「それはあかんやろ~。」
みたいにしましょう、と指導していました。

大事なこと

えらそうにしないこと

です。「先生」と呼ばれるとどんどんとふんぞり返る人が多いですよね。だから日本の”先生”と呼ばれている人はダメ野郎が多いと私は勝手に決めつけていますが、そんな話はよしとして、皆さんに目指してほしいのは、「コーチ」です。

コーチングを身につける!

そこで皆さんに是非読んでほしいのは「コーチング」について書かれている書籍です。
教育界に限らず、世界中で求められているスキルとして認知度が上がっているのが、このコーチングです。塾講師のアルバイトを目指される学生の方々には是非以下に掲げる書籍を読んでほしいと思います。またコーチングについては別のページでご紹介しておりますので、ぜひ一度読んでください。

プレゼン能力

授業の説明は理路整然とした流れが大事です。長期間指導を続けることで身についていきます。ではどうやってプレゼン能力が鍛えられていくのか見ていきましょう。

授業の予習

文字通り、予習ですが、講師の予習は単に問題を解いていけばよい、というものではありません。問題を解決に向うように導く道筋を作らなければなりません。

最初に皆さんが必ずと言って失敗するのは、自分の解き方をそのまま生徒に教えるということです。

えっ!?問題の解き方を教えるのは失敗!?バカな…

素人講師は「解き方を教える」
プロ講師は「解き方を考えさせる」

 

余談ですが、若かりし頃の私の教育係の先輩講師がこのように教えてくださいました。その先輩の授業は、某お笑い芸人の大御所のごとく、
「この問題、どうするよ?」
とか、生徒が回答すると
「なんでや?」
とか、まるでMCのような授業の進め方で、生徒も考えながら授業を受けていました。しかも授業が面白い。受けている生徒も笑いが止まらない。今はこのような授業が求められているのです。

発問こそ授業力

解き方を教える先生の発問は、「知っているか否か」を問うことがほとんどだ、と先輩講師が教えてくださいました。

こんな授業を提供してても子どもの学力は上がらん!

そう言い切って、先輩は独自路線を突き進んでいくのですが、その内容が先ほど紹介した「コーチングスキル」だったと気付いたんです。

ナビゲートはするが、誘導はしない。
答えは相手が持っている。
だからその答えを引き出すために質問をする。

コーチングの基本を四半世紀前から実行していたんです。「指導=ティーチング」の時代は終わった。「指導=コーチング」の時代になっていることを念頭に置いて授業を組み立ててください。

まとめ

個別指導塾の割合が業界の過半数を超え、指導スタイルはますますこのコーチング要素を必要としていると私は考えているのですが、個別指導がさらに進化して「オンライン」の時代の幕が完全に開けました。オンライン時代の塾講師に必要なスキルはまた別のブログで紹介しますが、教室運営型の学習塾にアルバイト講師として勤めるのであれば、短期間のアルバイトではなく、長期間の講師契約を結んでいただきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました