塾業界へ本気で転職を考えていますか?それなら一度このブログを読んでください。

講師転職サポ

塾業界へ転職しようか悩んでおられる方へ。

履歴書を塾へ送る前に一度このブログを読んでください。
ひょっとするとあなたが考えるような職場でないことが見えてくるかもしれません。
このブログを読み終えて、それでも塾業界へ転職しようと考えが変わらなければ是非履歴書を送ってください。

塾業界で求められる職種は2種類だけ

まず最初に知っておいてほしいことは、塾業界で求められる職種は2種類だけであるということです。
その2種類とは・・・

1:講師
2:教室運営

この2種類だけです。
中には「教務職」を募集している塾もありますが、こちらは何かと経験値が必要な職種なので募集をしている塾はあるもの、採用に至るかどうかはわかりません。

営業形態が多様化して生きている

塾と言えば、昔からある「クラス型」と2000年ころからシェアを拡大してきた「個別指導型」の2つに大別されてきました。
しかし東進予備校が「映像授業」を世に投入してからは、映像で授業を受講し、「アドバイザー」と呼ばれる立場の人が授業後のサポートを行うという営業形態が大学受験業界などでは主流になりつつあります。
さらに、昨今のコロナ禍と5G通信環境が整ってきたことで、受講生が自宅にいながら指導を受講できるオンラインの双方向学習が一気に広がってきました。

学習塾業界は「斜陽産業」に分類されてきている

営業形態が多様化してきているのに「斜陽産業」とはどういうこと?と思われたかもしれませんが、塾業界は年々その廃業数が増えてきています。
ただ、廃業数が増えてはいるが新たに参入する人がいるというのもこの業界の特徴です。

たとえば、廃業した学習塾の店舗をそのまま別の学習塾が借りると後釜に入った塾はそれほど多くの改装費が必要ではないので敷金・礼金だけの話になってくるので参入しやすくなります。

このような新規参入が今も後を絶たないので塾業界の求人は一向になくならないのです。

ここまでは無難な話が出ただけで特に転職を阻むような内容ではないと思うのですが、実はこの先が皆さんに知ってほしいことなんです。

塾は「営利団体」です。

塾はボランティアではありません。
金儲けの手段です。
これは絶対に忘れてはいけません。
だからあなたが塾業界に転宿する場合、たいていの場合は「営業」職になります。
その営業職とは「教室長」です。

教室長は塾の先生ではありません。
塾生を募集するために日夜募集活動を行うのです。

個別指導塾の教室長は本当に激務です

クラス型塾は先生と営業が分離していることが多いですが、個別指導塾はほぼどの塾も「ワンオペ」と言って、社員一人で教室の切り盛りをしなければなりません。
良いように言い換えるなら、「塾の名前を借りて自分の塾を開く」みたいな感じです。

ただし本当に自分の塾ならいいのですが、塾に就職している以上その会社の社員です。
上司から常にプレッシャーが来ます。

受講生は増えたんか!?売り上げは上がったんか!?

ちょっと極端な言い方になりますが、上司はこの2つしか言いません。
だから教室運営者(教室長)は受講生をどうやって増やすのか、どうやって売り上げ単価を上げるのか、しか考えなくなります。
このプレッシャーがきついので教室長は根拠のない単価アップ提案を受講生とその保護者にしています。
教室長は根拠がないというのはわかっています。
でもそうしないと自分の身が持たないくらいズタボロに精神的にやられます。
だから離職率が高いのです。

クレーム対応がつらすぎる

学習塾はクレームが常に付きまといます。
一度クレームがついた学習塾はもう受講生が増えません。
これは私の実体験です。
「悪評千里を走る」みたいな感じですぐに悪い噂は広がります。
いろんなクレームがあります。

・先生の教え方がわかりにくい
・先生に質問しても教えてくれない
・授業の振り替えをいつまで経ってもしてくれない
・授業担当の先生が今のままじゃ志望校に行けないといった
・授業中にしゃべってもないのにうるさいと言われた
・前から塾をやめると言っているのにやめさせてもらえない

などなど・・・。
実体験を踏まえながら書き出してみましたが、これ以上書きだすと塾のクレーム一覧みたいになってしまうのでやめておきました。
皆さんはこのクレームを見てどう思われましたか?
やっぱり塾側が悪い、となりますか?
そう思われたのであれば、塾業界への転職は考え直すべきでしょう。

すべて自分でやらねばならない

・保護者の面談は誰がしますか?
・アルバイト講師の採用、研修は誰がしますか?
・教室の清掃・美化は誰がしますか?
・受講料未納のお宅への督促は誰がしますか?
・台風など天災による休講連絡は誰がしますか?
・教室のチラシは誰が作りますか?
・アルバイト講師が欠席した場合の授業の手配は誰がしますか?

全部自分です。
これを塾業界では「マネージメント」と読んでいます。
いい言葉ですね。
これを「雑用」と言い換えると誰もやりたくなくなりますもんね。

ワンオペの個別指導教室の教室長はこれ以上のことを自分一人でやっています。
しかもその大半が「受講生増加」と「売り上げ増加」につながることばかりです。

お金を使うことには非常に及び腰

塾生を集めるために工作教室をしたいです!

いいねぇ、どんどんやってよ。

見積概算で費用が5万円かかるので承認お願いします!

・・・ちょっと待て。その企画、もう一回練り直せ

え~っ!?どんどんやれって言ったじゃないですか!!

この企画に5万円も使えん。だから企画自体を練り直してもう一回提案してくれ。

・・・わかりました・・・

こんなやり取り何度やったか。
お金のかからない企画はどんどんやれ。
お金のかかる企画はたいてい却下。
これが学習塾のお金事情です。

こうなってくると自分が塾業界に転職して何がやりたいのかわからなくなってきます。

塾講師を目指すなら

教室運営は考えていない。
塾の講師になりたい。

ではまず転職を考えている都道府県の高校入試の問題は最低限解ける能力が必要です。
またそれだけでは能力不足で、難関私立高校の入試問題も解けるレベルが求められます。

そして授業力ですが、テンポ・間合い・発問など学校の先生とは違う能力が求められます。
採用が決まっても毎日模擬授業を実施されて「塾の授業」を徹底的に叩き込まれます。
採用されてすぐに教壇に立てるほど楽な仕事ではありません。

長く塾業界に身を置いていた人ならなおさら、「お前、そんな授業でよく給料もらえてたなぁ」くらいの口調でコテンパンに指摘されまくります。
まぁ、私はそういう厳しい世界で鍛えられたこともあって、授業に関してはある程度の自信はあるんですがね。
でも現場にいた時は研修官に対して「このくそ野郎が!!!」といつも思っていました。
1000回以上注意されましたかね。
褒められたのは1回だけ。
しかも授業内容ではなく生徒の授業アンケートで「継続受講したい」という項目が100%だった時に、「物好きな生徒もいるもんだ。よかったなぁ、○○先生」といわれたのだ。
これって褒められたのか?いまだにわからないが、それ以外は全部はっきりとわかるダメ出しだ。

授業は常に録画されている。
教務部ではその授業を全部検査している(らしい)。
それを見て担当研修官から電話がかかってきて、場合によっては本部に呼び出されて再研修を行われるのだ。
時間外労働になるのか?と聞くとこれは研修なので労働ではない!と言われ無駄に2時間くらい研修で費やされた。
今ではこの研修時間も労働時間になっているはずだ。
私が退職するときに経営会議で議論の上、労働時間として計上するように、という通達が回ってきていたからだ。

講師も営業をする

教室長と一緒に進路懇談を行うのですが、どちらが教室長なの?というくらい立場が逆転している光景をよく目にした。
講師は科目のプロフェッショナルでもあり、進路指導のプロフェッショナルでなければならない。
私も例に漏れず進路懇談を行っていた。
この時ばかりは実際に指導して子どもの様子を見ている講師の方が説得力を増す。
教室長もそれなりには進路指導の知識はあるが、直接指導していないので説得力を持たない。

その進路指導の研修も私が勤めていた塾では行われていた。
これもだいぶというかほぼ毎回ダメ出しを食らった。
この進路指導は誰のためでもない、「塾」のための進路指導なのだ。
レベルの高い高校へ進学してくれる生徒が多ければ入塾希望者はあとを絶えない。
だからこの成績だと可能性は低いと思う受講生でも上位校への受験を勧めて、それに伴って新たな講座の受講を勧めるのだ。
ここがカギなのだ。
講師とはいえ営業活動を行っているのだ。

講師も人間だ。
後ろめたいようなことはしたくないもんだ。
でも塾業界ではその後ろめたいことをしてまでも売り上げを挙げなければならないのだ。

このような書き方をすると詐欺まがいなことをしていると思う人も出てくるのでちょっとだけ修正します。
無理な学校を受験するように指導をするのではなく、例えば国語と社会ならA高校の合格ラインに届いているからほかの科目も勉強のしようによっては合格ラインに届く可能性があるので○○講座を受講して学力アップしましょう!といった感じだ。
そうやって目先に目標をぶら下げて「それならやれるかも・・・」と思ってもらって講座の受講を促す、という手法だ。
直接指導している講師の話だから説得力を持つ。
結局のところ講師という仕事も営業をしなければならないのだ。

まとめると

塾業界のへの転職は「営業職」への転職である、ということ。
ノルマは営業会社以上にきつい、ということ。
教室運営(マネージメント)は営業と雑用だけ、ということ。
講師の仕事は「新講座受講の勧誘」という「営業」である、ということ。

それをわかったうえで履歴書を出すなら止はしません。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様の転職活動がうまくいきますように心よりお祈り申し上げております。
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